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モルヒネ持って日本に帰りたい 1 

 今回は、先日書いた「同時進行ルポ・自分の病気の論文を探してみる」の続きを書くつもりだったんですが、すみません、ちょっとお休みして、ここ数日取っ組んでいる(で、結構苦労している)別の話を取り上げさせてもらいます。
 管理人あつこは、現在米国に住んでいますが、近く日本に帰ろうと考えています。その際に気がかりなのが、常用しているモルヒネを持って帰るのは可能か?ってことです。正確にはモルヒネの徐放剤であるMSコンチン。日本にもある薬なので、帰国後は日本の先生に出して頂けますが(これも承認はがん性疼痛なんで、CRPSは適応外ですが)、朝晩飲んでいる薬ですから、一日だって切らせません。当座の分は、持って帰るしかない。
 だけどモルヒネって麻薬だもんねえ。まさかポケットに入れて持ち帰るってわけにもいくまい。麻薬探知犬に見つかって、没収されても困るし。どんな手続きが必要なんだろう?

 国のがん情報センターによると、モルヒネ持って海外旅行するには、住んでいる都道府県を管轄する地方厚生局に申請するらしいです1)。でも海外在住の場合はどうなるのかな。それに、旅行じゃなくて帰国の際も、同じ手続きでいいのかなあ・・・。
 どーもよく分からないので、この際、大元締めに聞いてみることにしました。「厚生労働省医薬食品局監視指導・麻薬対策課」。医薬品の個人輸入に関する通達をよく出してるところです。というわけで、電話をかけました。

もしもし、アメリカに住んでる患者なんですけど、現在服用しているモルヒネ持って帰るにはどういう手続きが必要なんでしょうか。
 「どちらから入国されますか。成田ですか」
そうですね。
 「それなら、関東信越厚生局になります。048-740-0711です」
どうもありがとうございました。
 なるほど、入国する場所によって管轄が決まるわけですな。ってことで、今度は関東信越厚生局に電話をかけます。

もしもし。(以下同文) 
 「それでしたら麻薬輸入許可を取って頂くことになります。こちらからFAXでフォームをお送りしますので、それに記入して、主治医の診断書つけて頂いて、Fedexか何かでご返送下さい。申請は英語でされますか、日本語ですか」
日本語でお願いします。日本人なんで。診断書は英文でいいですか。何を書いてもらえばいいですか。
 「英文でいいですよ。患者名、病名、薬の名前、一日あたりの量、ドクターのサインが必要です」
分かりました。
 「記入したら事前にFAXして頂けば、こちらで不備とか記入もれとかチェックしますんで、その上で送って頂くということで」
それは助かるな。役所には珍しいサービスの良さだ、と心中で感心。どうぞよろしくお願いします。
 「ただ、うちの所管は麻薬及び向精神薬取締法ですんで、それ以外の、薬事法とかの手続きは分からないんですよ。それは別の、ウチの上部組織になるんですが、厚生局の方にお問い合わせ頂けますか」
あれ?えーと、こちら厚生局じゃないんですか。
 「厚生局の中にあるんですけど、麻薬取締部というところです」
わかりました。念のためお名前頂けますか。
 「○○と申します。じゃ、10分以内にお送りします」
ありがとうございました。
・・・うーん、素晴らしい。役所らしく縦割りではあるが(笑)、迅速・親切・丁寧な応対である。で、今度は教えてもらった薬事法の担当課に電話する。

もしもし(以下同文)
 「えーと、それは麻薬の輸入許可が要ると思うんですけど」
 それは今、麻薬取締部の方に手続きを伺いましたので、薬事法の方の手続きを教えて頂きたいんですが。
 「そうですか。あっちはOKなんですね」
いやまあ、まだ手続き聞いただけなんですけど・・・。ってか、そうじゃなくて、薬監証明(って名前だろうと、ネットから当たりをつけたのだ)はいらないんでしょうか。麻薬を持ち込む場合。
 「要指示薬、処方薬の場合はですね、1ヶ月分までは、税関で認めることになってます」
 それは知ってますけど、モルヒネの場合、特別な許可はいらないんですか。と、私はこのあたりから、だんだんイラついてくる。
 「ちょっと待ってくださいよー」
と言って、後ろで何か話している。こういう問い合わせって少ないのかな。
 「えーとですね。うちのホームページの左下に薬監証明の取得について、って欄がありますね。そこから書式をダウンロードして頂いて」
 と言われ、サイトを確認する。医師向け、試験研究用など、3種類の書式が載っている。この、『医薬品等の個人数量の超過の場合』っていうのでいいんですか。
 「個人で1か月分を超える医薬品を持ち込む場合には、薬監証明という形で、適正に使用されるということを・・・」
 いや、そういうことを聞いてるんじゃなくてですね。数量超過じゃなくて、モルヒネ持込みの場合でも、この書式でいいんですか。
 「それでいいです」
 早く言ってよ。と、心の中で叫ぶ。さらに手続きの詳細を聞こうとすると、
 「全部、そっち(書式)に書いてありますから。そこに書いてあることがすべてですから」と、逃げられてしまう。要はよく覚えてないんだろうな。とりあえずコレ、読んでみるしかないか。
 「内容を審査の上、認められることもありますので。記入漏れとかあったら出せませんので」
 なんかずいぶん逃げ腰の対応だなあ。単に役所的修辞なのかもしれないが、あんた、許可出したくないんかい?と言いたくなってしまう。私がもう一度故郷の地を踏みたいと願っている進行がんの患者や家族だったら、こんな対応されたら激怒するだろう。
 しかし、本当にこの書式でいいのかなあ。なんか不安になってきた。あのー、念のためお名前頂けますか。
 「別に私が審査するわけじゃありませんから」
 そんなこと思ってませんよ。問い合わせの際、相手の名前を確認するのは普通でしょ。と心中で毒づきつつ、いえ、それは理解しておりますが、確認のために一応。
 「△○です。でもうちは名前は普通お出ししないんです」
もう、心の底からイヤそうである(笑)。私も、あんたとはもうお話したくない。次は別の人が出てくれないかな。と思いつつ電話を切る。
 というわけで、2組の申請用紙が手に入ったのだが・・・この話は翌日、最初からひっくり返ってしまったのでした。以下次号。

国立がんセンターがん対策情報センターがん情報サービス「痛み止めの薬」のやさしい知識 Q42「モルヒネなどの痛み止め」を使いながら、海外旅行できますか?

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要指示薬のマメ知識

要指示薬要指示医薬品(ようしじいやくひん)とは、2002年の薬事法改正により廃止された、日本における医療用医薬品の分類区分である。医薬品には一般用医薬品(OTC)と医療用医薬品の二種類がある。医療用医薬品は、本来医師の処方により使用されるものである。薬事法改正以

  • [2007/03/03 19:05]
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