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事故の状況とこれまでの経緯 

 05年10月に交通事故に遭い、左足の痛み(時に激痛)と同居せざるを得なくなりました。それからの毎日と、治療法を模索するうちに得た情報を、ネット上に記録してみようと思い立ちました。目的は自分の中の整理が半分、闘病仲間との情報交換が半分です。
 まず、これまでの経緯と現在の状況を書いておきます。

事故の時、乗っていた車
 2005年10月8日の未明、米国の高速道路で、逆走してきた酔っ払いの車と、左前方同士(運転席側)で衝突しました。左太腿の後ろから直径約2センチの金属片が飛び込み、骨盤の左側下部を粉砕、腓骨神経をぶった切って、直腸の近くにめり込んで止まりました。

 直後から、これまでの人生で経験したことのない、得体の知れない痛みに襲われました。膝から下が、まるで高圧電流を流されているかのようにビリビリと痺れ痛い。ちょっとでも触ろうもんなら、電撃くらったような激痛になります。足首は伸びきったまま麻痺し、足指もまったく動きません。
 事故から2週間、文字通りに激痛にのた打ち回って過ごしました。モルヒネ打ちまくっているにもかかわらず、ベッドの枠を全力で握り締め、歯を食いしばってもうめき声が漏れる。痛みのあまり呼吸ができなくなるんじゃないかとすら思いました。

 事故から2週間目に、カリフォルニアの自宅近くの大学病院に転院しました(出張先での事故だったので、病院は自宅から600㎞離れていました)。驚いたことに、転院2日目から痛みはぐっと薄らぎ、ベッドの上でなら、大体平穏に過ごせるようになりました。もちろん怪我が治ったわけじゃなく、痛み止めが奏効したってことなんですが、患者には、とにかくまず「痛みを取ってくれる」ってのが、涙が出るほどありがたい。この時は、思わずドクターを拝んじゃいました。しかし、病院格差ってあるもんだねえ。もし最初の病院にずっと入院していたとしたら、いつまであの痛みに耐えなくてはいけなかったんだろう。怖い。

 それから毎日せっせとリハビリに励み、何とか松葉杖で15段ほどの階段を転げ落ちずに上れるようになったところで、退院しました。なんでかっつーと、自宅がアパートの2階にあって、階段上れないと帰れなかったから。 
 といってもサクサク上れるようになったわけじゃなく、全身全霊を傾け、膨大な時間をかけて、どうやら死なずに上れる、という程度。何とか自宅にたどり着いたはものの、もちろん外出はできません。ドクターは往診、理学療法士さんも自宅に来てリハビリしてくれました。もっともリハビリは、途中で整形外科のドクターに「骨盤がまだ固まってないからやっちゃ駄目」とストップかけられました。じゃ今までやってきたのは何なのさ?と思いましたが、12月ごろまでオトナしく、ほぼ寝たきりで過ごしました。

 退院してしばらくした頃、ドクターからもらったカルテのコピーを読んで、自分に「CRPSの疑い」があると知りました。何それ?耳慣れぬ病名をサイトで調べたら、ものすごく悲惨なことが書いてあって呆然。私、これからこんな風になっちゃうの?と、この時初めて、涙が溢れました。
 日を改めて書きますが、今にして思えば、そこまで先走って悲観的になる必要はありませんでした。確かに辛い病気ですし、悪化することもあり得ますが、患者の状態にはすんごい個人差があるのです。これ読んでるあなたがもしCRPSと言われてここにたどり着いたとしても、まずは落ち着いて、あちこちの闘病ブログを読んで、情報集めてみて下さいね。

 粉砕された骨盤がくっついて、リハビリの許可が出たのは大晦日の一日前でした。06年初めから、気持ちも新たにリハビリ再開。最初は足を床につけるだけで痛くて大変でしたが、その辺もいずれまた書くとして先を急ぐと、4月頃には松葉杖1本で歩けるまでになりました。

 ですがこの間は、たまの外出も病院での移動も、ほとんど車椅子でした。足以上に身体がヘロヘロだったから。大量の鎮痛剤に身体が悲鳴を上げている状態で、もう毎日のように吐く、目の焦点が合わない、身体のあちこちがピクピクと痙攣する、腹が張って苦しい、一晩でパジャマを3度も替えるほどぐっしょりと寝汗をかく・・・と、怪しい症状のオンパレード。挙句の果てには突然失神し、救急車を呼ぶ騒ぎにまでなりました。痛みを取るか、副作用を取るか。究極の選択を迫られ、薬をじりじりと減らして行ったらようやく回復してきました。ふぅ。

 06年9月現在、体調はそこそこです。相変わらず体力は無いし、幼児並みの睡眠時間が要るし、ちょっと頑張るとすぐ寝込みますが、調子の良い時はまあ普通です。あ、普通ったって、そりゃ普通の人の普通じゃありませんぜ。本を読むとか友達と食事に出る(連れてってもらう)とか、お買い物くらいならできる、って意味です。お買い物ったって送迎付きで、私はスーパーの中をちょこっと歩くだけだけどね。

 足の動きはというと、足首の曲げは、事故前の6割くらいは行けます。伸ばすのも、足先がプルプルするけど、まあできます。でも足裏で床を蹴る、って動作はできません。痛いし、力が入りません。だから歩く時には、びっこを引いてます。
 足首を回して足先を内側に向けることはできますが、逆に外側に向けるのは困難です。すぐ足が内転するわけで、転びやすいです。2、3ヶ月前、デパートの床に敷いてあったラグの縁を踏んで足首を捻り、派手に転びました。厚さ1センチもないラグだったんだけど。
 足指は、曲げることはできます。でもビリビリ震えて痛いので、正直あんまりしたくありません。上にそらすことはまったくできません。
 まあ全体に、機能的にはよくここまで回復したもんだと思います。何しろ事故後はまったく動かなかったもんね、左足首から下は全部。

 一方、痛みの方は、まだ辛いです。親指を中心に裏表に痛覚の異常(アロディニア)があって、軽く擦ったり、曲げたりするだけで、ビリビリと焼けつく刺激が走ります。この感じを説明するのは難しいんですが、「3時間正座して思いっきり痺れている足先を、数本のカッターナイフでつっつき回されてる感じ」っていうと近いでしょうか。落ちているタオルなんぞ踏んずけようもんなら、悶絶です。
 ほかにも色々な痛みが日替わり・週替わりで出ては消えます。例えば、

 1、足指を無理に重ねて押し付けられているみたいな、もぎ取られそうな痛み。
 2、足の表面近くに突然生じる、キリキリと鋭い痛み。(1回1分くらい)
 3、寝ている間によく起きる、指が強張って攣るような痛み。
 4、感覚はむしろ鈍いのに、ちょっと何かの角が当たるだけで異常にピリピリする痛み。

などなど。あと、何かに驚いて息を呑んだり、深く息を吐いたりすると、ズキンと痛みます。春先に嵐が来て、近くに落雷しまくった時には参りました。いくら心の準備してても、ガラガラ、ドッシャーンと来れば人間、必ず驚いてしまいます。どうにも避けられず、布団かぶって寝ようと頑張りましたが、こういう時に限って寝られないんだ、これが。

 痛みは、その日の体調や天候に大きく左右されます。お天気よし、体調良好、何もせず心穏やかにボーッと寝てる、なんて時は、ほとんど足のことは忘れていられます。逆に体調悪く、足が冷え切り、冷たい床の上をうっかり靴下もなしに歩こうもんなら最悪です。
 でも最近、足裏から足首までを保持してくれるプラスチックの装具を作ったら、かなーりになりました。足裏をプラスチックの板で支えてくれるので、足指が曲がりにくく、痛みが抑えられるんです。この装具付けていれば、屋外でも短い距離なら杖なしで歩けます。ヨタヨタだけどね。

 私の病名ですが、実はCRPSなのかそうでないのか、いまだに確定してません。同じ病院の中でも、ペインクリニックは「CRPSです」、リハビリ科の主治医は「CRPSじゃなくて、ただの神経損傷です」と主張されます。メールで相談してみた日本の医師は、今んとこ、CRPSだとの意見が大勢を占めます。どーもCRPSって名前を付ける範囲が人によって違うようです。
 どっちであろうが治療法は変わらないので構わないようなものですが、ただCRPSだった場合、痛みがほかの場所に広がる恐れがあるんですよね。私は左足膝下から始まりましたが、膝上、腰、左手、右足膝下・・・と遷延していく可能性があります。
 今後起こりえることを知るために、病名は是非確定したかったんですが、逆に「今後、痛みの遷延が起きたら、CRPSだってことです」と言われ、なんだかなあ・・・って感じ。私の病名がどっちに行くかは分かりませんが、ここでは当面、神経損傷/CRPSと併記しておくことにします。

 うーん、初回からえらく長大な書き込みになってしまったな。明日からはもっと短くなる予定ですが・・・どうなることやら。




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